やばいトコを見られたっ!
「お前の存在が俺の将来にマイナスになることなんてない」


きっぱりと、そう言い切った。


「お前とは、なんていうか……将来を見据えて付き合っていけたらと思ってるし」


「えっ!?」


あたしが目を丸くすると。


「いや、そんな驚かなくても」


イッシ君が笑った。


それからイッシ君は、あたしを抱き寄せて。


「今まで不幸だった分、俺が幸せにしてやるからさ。

俺と付き合えば?」


そう言って。

あたしの返事を聞く前に。


あたしにそっと、キスをした。



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