初恋は一言から
ども、魏姫が総長やっている迅竜の幹部の1人、鬼風 魅火流 (きふう みかる)です。
なんと入学式の試験の成績が新入生の中で1番良かったので四天王になっちゃいました。
てっきり魏姫がトップだと思っていたのに…
後から聞いたところ、そもそも試験を受けていないそうだ。
で、試験をしないで四天王になっちゃうなんて相変わらず常識外れだ。
しかも地図をもらってもいないのに校内うろついて道に迷った挙句、先公に捕まって入学式に連行されるなんて…
さすが魏姫と言った所か。
しかし、今思うと魏姫にとって最悪な高校生活のスタートだな。
「ただいま」
「おかえり。高校の入学式どうだった?……あれ?魏姫ちゃんは?」
お母さんが首を傾げる。
いつも魏姫と一緒に帰ってきてるからか。
「魏姫は……ちょっと散歩してから帰って来るって」
「あらそう。ちょっと珍しいねぇ」
珍しいと言っていても態度が矛盾しているようにみえる。
でも気に留めないか。
…魏姫のことだしね。
「かーさん、俺と魏姫……四天王っていうかなり凄いらしい役割に選ばれた」
「よかったね〜じゃあ明日から忙しくなるのかしら?」