初恋は一言から
「え〜どうする秋架?」

「婢乃はどうする?」

「今んとこ用事ないから別にいいけど」

「うんじゃ手伝うか」

よかった。手伝ってもらえる。

「サンキュ」

そう言ってニカっと笑う。

「べ、べつに魅火流にぃのために手伝おうって思ったんじゃないからね‼︎勘違いしないでよ⁉︎」

「またまた〜婢乃ったら照れちゃって〜」

「て、照れてなんかいないしっ」

「アハハハハ…」

相変わらずの2人組だ。

特に婢乃のツンデレっぷりがすごい。

「じゃあチャッチャカと終わらせるか」

役割を分担し取り掛かる。

アイロンがけどうしよっか…

まあ大丈夫か。

「魅火流にぃ?どうしたのそんな怖い顔して?」

「なんでもないよ秋架。どう?終わった?」

「うん‼︎婢乃は?」

「終わったよ」

「相変わらず早いな2人とも。じゃあ届けてきてくれる?」

「「うん」」

2人の頭をポンポンと叩いてお願いする。

秋架はフニャって笑うけど、婢乃は赤面してそっぽを向く。

ここでも個人の性格が出るんだなぁとしみじみ俺は思った。

「ふぅ」

俺が担当していた役割、届けるのも終わった。

ベットに寝転び、天井を見る。

別に変なポスターが貼ってあるわけでもないが。

すると自然とまぶたが重くなってきた。

睡魔がおそってくる。

今日の疲れの代償のように…

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