初恋は一言から
「まあ落ち着いて魏姫。走ればいいんだよ走れば」

「ナイスアイディア魅火流!じゃあ走るから道案内よろしく」

「「ムリ」」

「なんで⁉︎」

「だって」

「ねぇ」

そんな会話じゃわからないから早く結論言え!

鬱陶しいんだよーはっきり喋らねーの。

「「今から走ったら絶対間に合わないよ?」」

「大丈夫、あたし平均以上に早いから」

「それは知ってるけどぉ」

「無理なもんは無理だって」

何でそんなに無理無理言うんだよ。

案外無理じゃないかもよ?

「ここから」

「寮まで」

「「20km以上あるもん」」

「「20km以上⁉︎」」

確かに20kmを5分で走るなんて無茶すぎる。

いくら平均以上のあたしでもきつい。

というか物理的に無理。

「はぁ、じゃあ車呼ぶか」

「魏姫…言いにくいんだけど…」

「なんだい魅火流?」

「タブレット教室に置いてきちゃった」

「おい⁉︎なんで忘れたんんだよ…2人は?」

まさか…

「勿論ない」

「同じく」

「オメェら…後で全員ぶっ飛ばす」

「「「ごめんなさい」」」

結果、走って帰ることになった。

入学そうそう夕食に遅れることなった。最悪。

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