初恋は一言から
しょうがないから途中まで食べて少しだけ残す。

急いで私服に着替え、外に出れるようにする。

「そーちょーこっちこっちぃ」

「わかっとるわ!」

といいながら部屋の外に出る。

ちなみに部屋はオートロックだから鍵を閉めなくていい。

こういう時に限って便利なオートロックです。

エレベーターに走って乗り込む。

あたしの体がエレベーターに入ったと同時にドアがしまった。

間一髪。

もう少し遅かったら髪か何か挟まっていたかもしれない。

下に降りていく。

あたしは軽くストレッチをする。

急に動いたら危ないからね。

なぜか男2人の視線が突き刺さる。

あたしなんか変なことしてるか...?

「なあ魏姫、なんでストレッチしてんだ?」

「え、なに言ってるの真輝音先輩。動くからでしょ」

「「は!?」」

真輝音先輩と芹先輩の間抜けな声がシンクロする。

何について驚いているのかわからず、魅火流のことを見る。

魅火流はあたしと同じようにキョトンとして首を傾げている。

どうやら二人揃って理解できていないらしい。

「き、今日はただの集まりだよ...?」

「知ってる」

「じゃあなんでぇストレッチしてるのぉ??」

「決まってるじゃん」

心の中でニヒルな顔を浮かべながらいう。

「訓練するんだよ★」

ニッコリ笑いながら言う。

先輩方はサァーっと血が引いていっている。

顔が青白い。
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