soleil
傷が酷いさっきぶつかった男。
いかにも強そうな人。
血だらけで倒れて意識はある人。
骨折してるっぽい人。
4人の視線はアタシに向けられていた。
「誰だこの女?おまえのか」
強そうな男はさきほどぶつかった男に問いかける。
「あ?知らねぇよ」
「へ~?他人なら俺らが貰おうかね?スタイルいいし顔も悪くない。うまそうだな」
男のニヤニヤした顔が無性に気持ち悪い。
「お前、処女か」
「は?」
「なんと威勢のいい女だ。よけい俺のS心が湧くな」
アタシはすごく腹が立った。これだから女はいやだ。
「お前のおもちゃにされてたまるかボケ!!!」
あたしは回し蹴りを上手くかわし、首にヒットした。男はそのまま座るように倒れこんだ。
「おまえっ、、」
男は立ち上がり、アタシをエロい目じゃなく敵の目でみていた。
「下がってろ」
「え?」
また男二人の戦いが始まり、アタシは後ろで見ることしか出来なかった。
でも彼はたしかに素早く、ちゃんと的中してる。彼は結構強いなと思った。