もう一度、あいたい。
「まぁまぁ、諦めて見せろよ。俺の隣の席になったお前の運命ってヤツだ!」
そんな調子のいいことを言いながら、机をくっつけてくる清水にドキッと心臓が跳ねた。
「何が運命?」
だけど、絶対にそれを知られてはいけないから、私は今日も清水が嫌いなフリをする。
「清水きもーい、こっち来んなっ」
「は?お前きもいとか言うなよ!マジ傷ついたわー!」
だけど清水が本当に傷ついてないことくらい、私は気づいてる。
清水もきっと、私が本気で清水を嫌ってないことに気づいてる。
だけどお互い本当の気持ちは口に出さない。
ふざけて笑い合ってるこの関係が、なんだかすごく特別で、大切だった。