十日目の判決 -完-
10. 5月22日
前日にいろんなことがあったとしても、
私たち高校生に学校を休むなんて事は出来ない。
結希とはおはようと挨拶を交わしたきり、
何もない。
それもそうだ。昨日の今日だ。
結希は感じてるかもしれない、
昨日、私と椎名がどうなったのかを。
私は私の自分の気持ちをちゃんとわかってる。
私は少しも、結希を険悪などしていない。
私は今まで、結希と椎名の関係に気付いていながらも結希に対して普通に接していたのだから大丈夫だけど…
結希は、ムリだろう。
友達で、彼女の私に知られていたのだから。
辛いけど、これを選んだのは私だ。
寝よう。
私は頭を机に伏せた。
朝から早速、帰りたくなった。
登校拒否なんてしたら兄にバカにされる。
それだけは嫌だ。