十日目の判決 -完-






私は、浮気されてずっと苦しかった。


けど、椎名は想われなくて苦しんだ。


椎名はずっと、ずっと…私を見ていた。


なのに、昨日…私は椎名の浮気を理由にして


別れようと言った。

椎名を怒鳴って突きはなした。




それがどれほど酷い事なのか。


私は椎名を傷付けることしかしてない。





別れて正解だ、私なんか。



私のほうがよっぽど酷い奴だ。





君のために言うよ、今度こそ。




「椎名、もう終わりにしよう。

…私たち、別れよう。」




私は椎名の目を見て想いを込めて言った。








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