十日目の判決 -完-
着替え終わった女子も教室に戻ってきて、変な空気の教室に私は居づらい以外の何ものでもなかった。
男子のからかう声は止まらない。戻ってきた女子たちは戸惑って私たちの様子を見てるだけ。
はぁ、なぜこうなった。私の怒りが爆発しそうになった時。椎名が私の方に近づいてきて、私のほうを見る。
「いの、」
「なに?」
椎名が私に声をかける事によって男子は騒ぐのをやめた。教室にいるみんなが私たちに注目する。
椎名はヘラっと笑って突然爆弾を落とした。
「付き合おう」
その瞬間、周りの女子はきゃーーっ!!と奇声をあげた。
私は目を見開く事しか出来なかった。
私は天然でもバカでもない、椎名の言葉に対して何が?なんて言うことはしない。
椎名のいつものヘラヘラした笑顔を見ると、まぁいっかと思えて、
こうして私と椎名の交際は始まった。