十日目の判決 -完-
何も楽しくなかったし、妖怪スピーカーは超アホで…
でも、この気持ちって何だろう。
「それは〜?ケケケッ!いののことが好きだったからでしょ」
はっ…!
「…わたっ」
「あとぉ〜!桃子ちゃんでしょ〜?奈々ちゃんとみゆちゃんも大好きだったぁ〜!!!ギャハハ!!それからぁ〜!!!!」
「もういい」
私、今…何て言おうとした?妖怪スピーカーに好きだったからと言われてどう思った?
私も…て。はぁ、妖怪スピーカーはヒドいやつだ。うん。
なんだ、これ。後味わるっ。
「今は〜!!!!結希ちゃん大好きぃ〜!!!ガハハッ!!!」
はいはい。知ってる。
私は購買で買った紅茶を一口飲むと、教室のほうへ歩き出した。