十日目の判決 -完-






「結希ちゃんが今から帰るのっ!!!!」


あー、それでか。


私はチラッと妖怪スピーカーが見ているほうを見た。
結希は昇降口から出ようとしているところだ。


「ちゃんと尾行やれてんだ」

「ケケケッ!あたりまえ〜!!!」


ふーん。私は帰るけど。

自分のくつ箱を探してローファーを取り出し、私は上履きと履き替えた。


「いのも一緒くる?」

…はあ?


帰ろうと歩き出した私を妖怪スピーカーが引き止めた。

何で君と…まぁ、でも。今日特に用事無いしな。


「いいよ、いく」

「ガハハッ!!さすがいの〜!!!」


何がさすがなのだ。



私と妖怪スピーカーは一緒に学校を出た。





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