絆の軌跡


「…っ……」


気付けばその場に座り込んでいた。


そこにはベッドから落ちた毛布以外、変わった所は無かったのだ。

人の気配もない。



リビングに戻る。


二人はどこに行ってしまったのだろうか。

きっと強盗が入ったのだろう。


ならば誘拐?殺された?



寝室のドアの前で立ち尽くして思考を巡らせる。

答えなんか出なかった。



『シーファ、もし俺達に何あったら…』



その次は何だっけ。


ツーっと涙か頬を滑り落ちた。




気を紛らわせるために部屋の片付けを始める。

一人でどうにか出来るかな。


< 10 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop