誘惑の毒林檎





[月葉]







新しい…のかな?
綺麗だな…



私は自然と目がいった


゛どうしているだろうか。゛


「…花崗さん」

手を伸ばすと







「東田さん!」





神埼…くん…
私は手を引っ込めた
「なに…」

「どうして先帰っちゃったの?」

「約束なんてしてない」

出口に向かった
でも腕を捕まれた

『…月…葉…行かないで…』



「いや!」
と振り回したが振り払えない手
私は驚いて神埼くんをみた



な、に?





その目はとても切なそうに見つめていた
まるで









自分を見るかのように
























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