誘惑の毒林檎
助けて…なんて
[月葉]
「放課後また屋上にきて」と怜香ちゃんに言われた
嫌な予感がする…
キィー…
「怜香ちゃん?」
「ねぇ月葉ちゃん。どうして頼と話すの?」
いきなりの質問。
その笑顔が…怖い
「…ごめん」
「頼の事…好きなの?」
「え?」
す、き?
私が?何を言ってるの?
「もし好きだったら諦めて。
頼は私のものなの。今諦めて。」
「……私…は…」
パシンッ…
え?
今…な、にが?
痛い…頬っぺたが痛い
怜香ちゃんは屋上を出た
やっぱり私はダメなんだ。
必ず友達を傷つけちゃう…
怜香ちゃん…ごめん…
゛澄 ゛も…ごめん