ナミダの先はキミと。翔side編
*1*
「さっぱりかっこよくして。」
馴染みのある床屋でそんなこと言ってみる。
「…あと髪、黒く染めて。」
『はいよ。でも翔が黒で短くするなんてな。恋でもしたのか。』
って鼻で笑われたけど、図星だ。
そんなんじゃねーよって口を尖らせて少し照れた。
おっちゃんは何も言わずに、ちょっとだけ笑ってかっこよく切ってくれた。
『ありがとうございました。』
見送るおっちゃんの顔は俺に
“頑張れよ”
って言ってくれてるような気がした。
馴染みのある床屋でそんなこと言ってみる。
「…あと髪、黒く染めて。」
『はいよ。でも翔が黒で短くするなんてな。恋でもしたのか。』
って鼻で笑われたけど、図星だ。
そんなんじゃねーよって口を尖らせて少し照れた。
おっちゃんは何も言わずに、ちょっとだけ笑ってかっこよく切ってくれた。
『ありがとうございました。』
見送るおっちゃんの顔は俺に
“頑張れよ”
って言ってくれてるような気がした。