妖精的な彼氏

summer festival +2+

――結局、"瑠々亜は"ちょぼっとくんをとることはできなかった。

代わりに・・・・

「ほらよ」

そう言って瑠々亜にちょぼっとくんを渡したのは仕草和君だった。

瑠々亜は少し頬を赤らめて、「ありがと」と小さな声で言った。

それに釣られたのか、仕草和君まで赤くなっている。

・・・可愛いなぁ!

そう思っていると、いつの間にか正気になっていた瑠々亜に白い目で見られた。

もしかしてにやけてたっ!?

アタシがそんな不安に駆られ、瑠々亜に聞こうとした時、不意にタケルくんが言った。

「ねぇ―――

      これさ、2人ペアになんない?」
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