妖精的な彼氏
「じゃ、アタシ達も行こっか!」

笑ってアタシが言うと、タケル君は「うん」って言って笑った。


 † † †


「わーっ、タケル君すごいねえ!金魚、釣れなかったよ~。」

アタシは破けたポイを片手に笑った。

でもタケル君は、お椀に入ったたくさんの金魚を難しい顔で見つめていた。

「どうしたの?」

アタシが言うと、タケル君は難しい顔のまま言った。

「こんなに持ち帰ったら怒られる・・・・・・。」
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