妖精的な彼氏
ばぁんっ・・・・・・!

最後の花火が打ち上げ終わった会場は、どことなく寂しそうだった。

終わっちゃった・・・・・・。

これで、タケル君ともお別れ・・・・・・。

寂しいな。

「あずちゃん、楽しかったね♪」

そう言ってるタケル君の笑顔。

ズキンってした。

胸が痛かった。

今まで楽しかったから余計に、離れたくなくなっちゃった・・・・・・。

「タケルく、」

アタシは、タケル君の服の裾をつかんで言おうとした。

"好き"って。

でも、寸前になって勇気が無くなった。

やっぱ・・・・・・。

アタシには出来ない・・・・・・。

告白なんて・・・・・・出来ないよ。
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