妖精的な彼氏

angel

次の日、アタシはずーっとタケルのことを考えていた。

考えたくなんか無い、けど、頭が勝手に考えちゃうんだ・・・・・・。

これは・・・・・・なんだろう?

今まで経験した事のない、不思議な気持ち。

見かければ、自然と目で追ってしまうし・・・・・・。

「ねぇ・・・・・・瑠々亜、このキモチなんだと思う・・・・・・?」

そう言うと、瑠々亜は露骨に"ばかじゃないの"と言う顔をしてきた。

アタシはムッとして「じゃあ瑠々亜は知ってんの?」と聞いた。

そしたら、瑠々亜にしては珍しく頬を赤らめて言った。

知ってるよ、と・・・・・・。

「えぇっ!?」

もしかして、彼氏もちだったの!?

ポカンとしているとアタシの心情を察したのか言った。

「彼氏は、いないよ。その・・・・・・好きな人がいる・・・・・・だけで。」

何時も弱い部分を見せない瑠々亜が妙に弱弱しくなる。

可愛いなぁ・・・・・・。

アタシは真っ赤になってる瑠々亜の頭を撫でた。
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