たとえどんなに。
「先輩なら、かわいいから大丈夫」

「絶対いけますよ。

 頑張ってください。」

「亜夢、頑張れ!」

そ、みんなに背中を押され

私は靖に告白することにした。

鞄の中の花柄のメモ帳に

萌李から借りたシャーペンで思いをつづった。

『靖へ

 無邪気に笑う靖が私は大好きです。
 
          亜夢   』

たった一言だけど

そこには私の6年間の靖に対する思いが

全部全部詰まっていた・・・

なのに、あいつは・・・

さすがに自分で渡しに行く勇気はなかった

だから、協力してくれるといった

琴と萌李に頼んだ。

すると、後輩たちも二人について行った。

みんなを見送り私は逃げた。

結果を聞くのが怖かったから。

わかってたのに・・・

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