たとえどんなに。
そんな毎日。

学校でへんまの姿をみれば

一人喜んで。

会えないと悲しくて。

家に帰れば梢の部屋で梢にもたれ

孤独感に浸る。

本館に通い、個室にこもる。

「最低だ・・・」

一言つぶやくと

シーンと静まった空気に吸い込まれていく。

私の嗚咽だけが

ピンクな部屋に響いていく。

泣きすぎて目元は真っ赤。

落ち着いた私は個室から出た。

私の目元を見た梢は驚いて私を見て、

冷やすように勧めた。

この感情に名前をつけるなら・・・

なんという名前なのだろう。

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