たとえどんなに。
やっぱり・・・

練習に顔を出した私を陽菜は一瞬睨んだ。

すぐに戻り、私と琴のもとに寄ってくる。

から元気。

そうわかっちゃうから辛い。

私が傷つけたのに。

なんで陽菜はそんなに元気にするの?

私を罵ればいいじゃい。

私を軽蔑して大嫌いになればいい。

そんな陽菜を見る方が

ずっとずっと辛い。

佑馬は陽菜と楽しそうに話す。

私さえいなかったらこんな風に

ずっとずっとできてたんだろうな。

その未来を壊したのは

他の誰でもない私だ。

佑馬も陽菜も

「先輩のせいじゃないよ」

そう言ってくれるけどそんなの嘘。

大丈夫だよって違うよって

いくらそんな言葉並べても原因は私。

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