たとえどんなに。
あと少しぐらい大丈夫。

これは私の報い。

聖夜に本気になれんかった罰。

体の傷は聖夜の怒りに証。

だめ。

誰も巻き込んじゃダメ

泣いちゃダメ。

涙なんて流さない。

たとえ怖くても、

笑ってさえいれば時間は過ぎる。

大丈夫。

すぐに終わるよ。

そうやって自分に言い聞かせて

負けそうな自分にカツ入れて

何もない時間もひたすら笑った。

誰にもばれないように。

迷惑をかけないように。
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