たとえどんなに。
限界の近づいたころ

見慣れない名前からラインの通知があった

「大丈夫?」

ゆうちゃんって誰だって。

画面に記された名前に覚えはない。

名前の横の画像を見て

私はハッと息をのむ。

バスケのアニメの登場人物の絵。

佑馬だ・・・

「何が?」

もう関わらない。

そうきめていたのに私はなぜか返信してしまった

ため込んでいたものがすべて流れ出るように

私のほほを伝う透明の涙。

言いたい・・・

助けてほしい。

傷つける。

迷惑をかけるとわかっていながら

心から姿を現した気持ちたち。

助けてくれるかもしれない。

そんな淡い期待を抱いた私は

ハンモックに腰掛け、

止まらない涙を流し続けた。
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