たとえどんなに。
佑馬にすべて話してしまった。

聖夜と付き合ってること。

毎日のように暴力を受けていること

辛くて泣きそうなこと。

そして・・・

怖い。

初めて見せたお化け以外の弱み。

彼は黙って、

でも最後まで私の話に相槌を打ってくれた。

「そんなの慣れちゃだめやろ。」

「頼らな」

そう言って元気づけてくれる佑馬が

私は大好きだったよ。

ふわっ

私にかかった毛布。

私の横に梢が寝転んだ。

「ねえ、亜夢。

 そろそろ話してよ。」

悲しそうな梢の声。

肩を震わせ泣きそうな梢に私は戸惑った。

『ここで梢に迷惑をかけちゃいけない。』

そんな声が心の奥から聞こえる。

片手に持った携帯。

送られてきたラインには

「人にも頼ればいい。」

温かい佑馬のメッセージ
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