たとえどんなに。
1日のうちに2人に知られてしまった。

佑馬は

「俺が守る。」

そう言って私に告白してくれた。

うれしい半面、

聖夜が傷つけるんじゃないか

そんな不安があふれていた。

頼ってばかりじゃだめ。

私にできることはしなくてはいけない。

私は別れ話のために

聖夜の自宅を訪れた。

「なんで、いまさらんなこと言うんだ。

 おまえは俺のだろ。」

怒りを含みつつも

悲しみを宿した目を私に向けた。

私を壁に投げつけると彼は私を殴る。

泣きながら消え入りそうな声で私につぶやく。

「俺をすてないでよ・・・」

怒りをなくした悲しそうな目が

私をとらえて離さなかった。

「ごめん・・・」

聖夜は本当に私を好きでいてくれていたんだ

はじめ、二日という期限付きで

いつものような遊びと一緒だった

だけどそれは私だけで。

ごめんね、聖夜・・・

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