たとえどんなに。
聖夜と別れてその後

私の家の前で私の家を見上げていることは

多々あったものの

メールもラインも電話すらしてない。

あの日を境に

私たちは関わらなくなった。

平穏な日々が私に戻ってきた。

そして受験を終える。

また前のような日々に戻るのだと思っていた。

無邪気に笑う日々。

何も考えず遊ぶ日々。

まえの生活がそのまままた続くと思っていた

梢と笑って

佑馬と他愛ない話をして、

みんなと鍋を囲んで笑いあって

あの関係が壊れるなんて

まったく思っていなかったのに。
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