たとえどんなに。
私の服装を見て

焦ったように整えた。

今にも泣きそうな瞳をこちらに向けて

「ごめん、亜夢・・・」

彼は消え入りそうに謝った。

私は何も言わずに駅の方向に走った。

ちょうどついた電車に乗り込み

竜たんがついてきていないことを確認する。

知り合いの誰もいない電車の中で

私はフードをかぶって泣いた。

地元の駅に着くと、

自転車にまたがり全力で本館を目指した。

薔薇さんの自宅のカギを閉め、

本館にもカギをつけ、

ツリーハウスにもつけた。

誰も入ってこられない環境。

私は梢の部屋に入りベッドで1人泣いた。

今までの行いが悪かったんだからしょうがない

そう割り切ったけど。

肩のあざはすぐには消えず

恐怖を覚えた。

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