たとえどんなに。

別れ

確かに私はうまく泣けないよ

離れるのが怖くて泣けない。

泣け。

そう言われてもきっと笑う。

でも、わかってほしかったな。

こんな私でもわかってほしかった。

佑馬に会った時

震えるだけで泣けなかった。

震えた体を押さえるので精いっぱい

帰り際

震える私をみた佑馬は心配そうな瞳を

私に向けた。

でも、電灯で佑馬の髪が金色に見えた

私は逃げるように彼から去った。

それで傷つけてしまった?

その日から、別れへのカウントダウンが始まった。

暇メールの内容が冷たくなった。

『うん』が並ぶ。

『好き』が減る

そんな寂しい画面を見るのが

とても寂しかった。
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