たとえどんなに。
会う約束をしていた日。

珍しく髪をいじって

少しでも可愛い。そう思ってもらえるように

頑張ったのに。

『疲れたから、ごめん。

 今日は会えない。』

そんな文面に肩を落とす。

結局会いたかったのは私だけだったんだ

そう悲しくなった。

不安になって、

冷たい文面をスライドさせる。

好き・・・。

好きだから不安になって

離れるのが怖い。

泣くことも助けを求めることも

何もできなくなっていた。

好き。

その言葉が聞けるだけで安心して。

そのまま続く未来に笑顔を向けた。

佑馬との未来が先にあると

勝手に信じていたんだ。

あほでしょ、ねえ。
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