たとえどんなに。
不安がMaxになった夜。

私は別れを切り出した。

別れたくてじゃない。

『離れないでよ。』

前に言ってくれた佑馬の言葉が聞きたくて。

でも、佑馬から返ってきたのは

別れを承諾する言葉。

私がほしかった言葉じゃない。

酷く後悔して

嘘だといった。

それでも、彼の答えが変わることはなかった。

「ごめん、もう無理。」

ねえ、何が無理なの?

ねえ、何がごめんなの?

前日まで並ぶ

『好き』『大好き』

そんな偽りの台詞。

やっぱりすべて嘘だったんだね。

所詮男子。

昔に学んだことなのに。

『信じるから裏切られるんだ。』

そんな言葉が私を嘲笑った。
< 152 / 172 >

この作品をシェア

pagetop