たとえどんなに。
薔薇さんに頼んでたこ焼きパーティーをした。

もう、何もない。

もう、私には何も残らない。

いや、違う・・・

何も要らない。

必要とするから離れていく。

大切にするから穴が大きくなる。

だったらもう、何もいらない。

みんなで、はしゃいで騒いで

空元気でもいい

たとえきれいに笑えなくてもいい。

たとえ1人だけでもいい

たった一人。

私だけを大切にしてくれる人を探そう。

たった一人。

私のすべてを理解してくれる人を探そう。

私を幸せにしてくれ

私が幸せにできる人を探そう。

こうやって何も考えず笑える仲間を探そう

高校で県外にいってしまう梢。

何もなくなった私。

もう、何もないんだ・・・

実感と同時に涙がこぼれた。
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