たとえどんなに。
たとえどんなにあなたが陽菜を好きでも

忘れることはできないでしょう。

あなたを好きになれてよかった

私の恋を貫けてよかった

私が身を引くことであなた方が

笑い、幸せになれるのなら

私はいくらでも犠牲になって笑おう。

ごめんなさいをあなた方に

幸せになって。

きっと笑ってそう言える。

好きをくれたあなたに

好きだと言ってくれたあなたに

最高の幸せがあることを祈って。

『守るのは笑顔じゃなくて、隣という場所。

 大切にするのは笑顔じゃない。

 相手という存在。
 
 頼るのは涙を見せることではない。

 好き。それは泣かなくてもいい。笑わなくてもいい

 ただ辛いときに横にいてくれる。

 他愛ない話で盛り上がる。

 感情を押し殺すことも露にすることもなく

 平然を保てるということ。』

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