たとえどんなに。
「亜夢たーん」

騒がしく入ってきたみんな。

葵をはじめとするファニーズのみんな

「えー、何?
 
 お取り込み中だった?」

冗談交じりの会話に私の涙は戻っていく

「そうだよ、葵!

 空気呼んでよ。」

かわいくほほを膨らませた亜夢の反論に

私たちは笑いあう。

膨らんだ亜夢のほほを葵がぶーとおさえた。

みんなの持ってきたお菓子でカシパをする

「ジュースもってくるねー」

いたずらっ子の笑みを残して

亜夢はジュースの入った冷蔵庫に走った。

「今回はだれだろうねー」

なんて今後の話をする。

亜夢は炭酸ジュースをふって帰ってくる。

そして輝いた目で渡し、見つめるんだ。

開けたときの反応を楽しみにして。

みんな知っていながら知らないふりをして

ふられた炭酸を開ける。

その時の亜夢の笑顔が好きだから。

あんないたずらっ子の笑顔を見たら

わかるさ。
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