たとえどんなに。
時折見せる悲しそうな表情と

さみしそうな笑みを

話しかえる私たちに向けていた。

「本当に好きなのかな・・・」

聞こえるか聞こえないかの小さな声

私と葵は顔を見合わせ知らないふりをした

今にも泣きそうな顔をしていた亜夢がいたから

3月14日

亜夢と峯がわかれそうになった日

私は亜夢の携帯で峯にラインを入れた

『亜夢傷つけたのお前か』

キレていた私はなぜか峯にラインを送ってしまった。

むかついたんだ。

峯が亜夢に

『陽菜が忘れられない』

そう言ったから。

前も同じことがあった。

亜夢をすて元カノに戻った。

その時も同じ言葉を亜夢に残した。

同じことを繰り返し亜夢を傷つける峯に

本気で怒りを感じた。

亜夢は泣いた。

泣いて泣いて。

「私はいらない?

 汚いから?過去が汚いから?」

そう言って泣いて叫んだ。
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