たとえどんなに。
挙句の果て、彼女は死のうとした。

泣いた亜夢はお風呂に向かった。

あまりにも長くて葵が迎えに行った。

「きゃぁーーー」

葵の叫び声で私たちは浴場に向かう

浴槽付近に落ちたカッターと

赤く染まった浴槽のお湯。

近くにあったタオルを強く巻きつけた。

「薔薇さん呼んで!」

私が叫ぶと周りは素早く

薔薇さんのもとに向かった。

救急箱を手に持った薔薇さん。

薔薇さんの指示で亜夢を移動させる。

軽く目を開けた亜夢は私たちに

「死にたい。」  

告げるとポケットからナイフを出し刺そうとした

焦った薔薇さんは亜夢に睡眠薬を飲ませた

部屋に運んだ亜夢は静かに寝た。

亜夢の部屋の携帯を見れば

亜夢がこうなった原因は簡単にわかった。

峯 佑馬

彼の言葉。

『陽菜が忘れられない。』

怒り狂った私は峯にラインを送っていた。
< 170 / 172 >

この作品をシェア

pagetop