たとえどんなに。
「おーい、潤。亜夢ちゃん」

「おい、翔。空気読めよ。
 
 二人ラブシーンだろ」

「げっ・・・まじか。

 ドウゾツヅケテクダサイ。」

翔君はみんなのもとに全力で走っていく。

「えっ・・・。そう言われても。」

「無理だろー、あほ翔!」

みんなの方を向いて叫ぶ潤君。

さすがに靖も驚いた顔をしていた。

私も潤君から離れる。

顔が熱い。

みんなの輪の中に戻る私たち。

靖の目が痛い。

なんか見られている。

靖と潤君との会話が耳に入ってきた。

「亜夢?

 大丈夫?顔色悪いよ。」

ダメダメ。
 
泣いちゃダメ。

みんなに迷惑かけちゃう。

でも、お願いだからそんなこと。

靖に言われたくないよ・・・。

ごめんね。
 
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