たとえどんなに。
「ごめん。

 私帰るね・・・」

そうみんなに告げると

私はみんなの声なんて無視して

ひたすら走った。

「亜夢ッ」

そんな潤君の声が聞こえたけど。

後ろは振り向かない。

だって、あいつがいる・・・

家までひたすら走った。

「あははっ

 久しぶりにこんなに全力で走ったな。」

日頃走っておけばよかった。

息が乱れてうまく呼吸ができないや

我慢していた涙があふれ出した。

悔しい。

あんな奴のために泣きたくない・・・

でも、辛くて辛くて仕方ない。

こんなんじゃ、家帰れないや。

こんな、みじめな顔じゃ。

心配かけちゃうからね。

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