たとえどんなに。
「えっ・・・?」

ここ、誰の家?

「今日は、どっちにいるんだろ?

 まぁ、いっか。」

そう言うと堀北さんは

大きな家のチャイムを押した。

「はーい。」

「こずでーす。」

「こず、いらっしゃい。」

インターホーン越しの女の人がそう言うと

堀北さんはドアを開け中に入った。

「さ、亜夢ちゃんいこ!」

「あっ、うん。」

私たちは自分の靴を持って

長い廊下を歩いて行った。

つきあたりを右に曲がると

裏戸がある。

そこから外に出ると

「うわっ・・・」

きれいに手入れをされた庭。

大きな大木とそれに乗ったツリーハウス

その横に仮設住宅のような家。




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