たとえどんなに。
「あ、こず。いらっしゃい。

 ・・・その子誰?」

「あー、薔薇さんこんにちわ。

 この子、河原 亜夢ちゃんです。」

私に目を向けた薔薇さんと呼ばれた

きれいな女のひと。

「はじめまして、河原です。」

「よろしくね、亜夢ちゃん」

にこっと私に微笑む薔薇さん。

女の私でも好きになっちゃいそうな笑顔。

「こず、亜夢ちゃんにここ案内してあげて。」

「はい。」

薔薇さんは仮設住宅に入っていた。

「あの・・・堀北さん。ここは?」

「その、堀北さんやめよっか。

 梢でいいよ。」

「うん、梢。」

うん、それがいいと梢は私に笑顔を向けた

私もつられて笑う。

「ここは、ファニーズっていうの。

 ちなみに薔薇さんの家なんだ。」

ここ、薔薇さんのお家なんだ。

すごい、立派だな。
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