たとえどんなに。
「どうすればいい?」

私はどうすればいいんだろう。

本に目を向けながらも

私の話には必ず耳を傾けてくれる。

「どうするって、靖?

 それとも、潤?」

「潤君・・・」

別れなくちゃいけない。

そんなことわかってる。

わかってるよ。

私がやってることに意味がないことぐらい

悪いことしてる・・・

だから、早くわかれなきゃ。

余計に傷つけちゃうから。

傷を深くしてしまう。

私みたいに。

同じことはしちゃいけない。

私はそんなことしたくない。

同じ痛みを与えてはいけない・・・

わかってるからこそ。

やっちゃいけないんだ。
< 33 / 172 >

この作品をシェア

pagetop