たとえどんなに。
「なぁ、亜夢ちん。

 浅倉まだなの?始まることない?」

「だよねー。電話してくる。」

遅すぎる。

珍しいな美也が遅れるなんて。

ぷるるるる

「はいっ」

「あー、亜夢ごめん。遅れる。」

「だよねー、もう遅れてるよ。」

「映画ごめん。ゲーセンにでもいて。

 すぐに行くからー。」

はいはい、絶対寝坊だね。

もう、今何時だと思ってるのよ。

せっかく美也がたくさん寝れるように

待ち合わせを11時にしたのに。

あの声は今起きたな。

「浅倉は?」

「今、起きたばっかり。

 すぐ来るって。」

美也らしいと言ったら美也らしいけど

遊びに行く時ぐらい起きようよ。

学校は起きれるのに・・・

不思議だねー
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