たとえどんなに。
知ってるけど。

誰かのせいにしないと

私が壊れてしまう。

誰かのせいにしないと

私がくるってしまう。

誰かのせいにしないと

涙がこぼれてしまいそうになる。

だから、ごめん。

ただの八つ当たり。

「ねえ、亜夢・・・」

気まずそうに口を開いた女の子。

私を壊した原因の一人。

同じバドミントン部の女の子。

飯田 萌李

小さい顔、大きな目。

いつもにこにこしていて

私にくっついてきてくれる

とっても美人さんな女の子。

そんな萌李が私は・・・

大好きで、大嫌いだよ。

「亜夢、もう大丈夫なの?」

は?何が大丈夫なの?

「もう、あの事は忘れることできた?」

は?なんで忘れる必要があるの?

壊したのは・・・

私から奪ったのはあなたたちでしょ?
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