たとえどんなに。
「俺、萩野 椿です。」

「峯 佑馬。」

相変わらず無愛想。

まあいいか。

そこまで悪い奴らじゃないのかもな。

椿君はよく笑うし。

「ねえ、亜夢。

 カラオケ行かない?」

「いいよー。」

でも、確か美也って・・・

音痴だったよね・・・

まぁ、いいよね。

「峯君って陽菜の彼氏だよねー。

 陽菜呼んでくるー。」

「いいねー。いってら。」

峯君の承諾も得ず話を進めた私たち

「もしもし、陽菜ー。」

「はーい、亜夢先輩何ー?」

「カラオケ来ない?」

「カラオケ?行きたいー」

「じゃぁ、迎えに行くね。」

陽菜は極度の方向音痴だから。

お迎えが必要。

「彼氏さん、いっといで。」

「いや。」

今、いやって言ったよね。

彼氏でしょ?いけよ

なんて内心の毒づき。

「はいはい、いってきますー」
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