たとえどんなに。
カラオケを終え、

私たちは隣のショッピングモールへ移動。

「ねえー、プリとろうよ」

美也の一言で私たちはプリ機にはいる。

「佑馬、隣行けよー」

「彼氏だろー。リア充爆発ー」

なんて野次が飛ぶ。

私の横で顔を赤くする女の子。

『むかつく・・・』

だめ。

黒い感情。

それでも横に行かないことに安堵する

なんて私はひどいの・・・

最低。最低・・・

「はよ、とろー」

美也の明るい声で

私の黒い感情は笑顔という偽りの顔で隠すことができた。

それでもやっぱり・・・

上辺でしか笑うことができない私がいやだ。

本当は・・・

本当は応援していた。

陽菜は私の大切な人だから。

幸せになってほしい。

本当に心からそう思っていたのに。
< 43 / 172 >

この作品をシェア

pagetop