たとえどんなに。
騒ぐこと、笑うことで

過去をその時だけ忘れれるから。

6時までみんなで騒ぐと

「なあ、そろそろ帰んない?」

まなぶんが解散を提案した。

「外暗いー。

 お化け出るやん・・・やや。」

お化けが怖い。

外が暗いのが怖い。

なんてぼそっと呟くと椿君が笑う

「先輩、面白ー」

そう言って私を見て笑う。

別に変なこといってないもん。

怖いもんは怖い。

仕方ない。

「亜夢ちん、送っていこうか?」

ナイス、まなぶん

「ありがとう。」

「んじゃ、俺亜夢ちん送っていくから。」

「俺らも、そっちから帰るー。」

「え、陽菜送ってあげて?」

「先輩、大丈夫ですー」

「そぉ?ならいいけど」

そう言って私たちは駐輪場に向かう。

「陽菜、ばいばーい」

私は陽菜に手を振る。

あたりは暗い。

お化け・・・
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