たとえどんなに。
私の中の黒い感情。

私の中の醜い感情。

吐き出すすべはなく・・・

私はどんどん黒く、醜くなっていく

「ねえ、亜夢。

 お願いだから・・・

 もう苦しまない道を選んでよ」

萌李の言う苦しまない道

それは、あきらめの道なの?

あきらめたら苦しくなくなるの?

私は・・・。

「・・・」

何も言わない無表情に私。

「うぅ・・・」

今にも泣き出しそうな

目に涙をためた萌李。

私はどうすればいいの?

あの夏から・・・

私のすべてがくるった。

くるわせたのは・・・

靖?

いや。

私のゆがんだ感情。

何人の人を傷つけたんだろう
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