たとえどんなに。
私はカズ先輩の胸に顔をうずめた

先輩の手の力が緩まり

私は顔をあげた。

「亜夢・・・

 キスしていい?」

すぐ前にある先輩の口から

すごい爆弾が落とされた・・・。

「え・・・」

私は先輩から顔をそむける。

好きなのかわからない。

好きじゃないかもしれない。

好きじゃない人となんてキスしたくない。

「困ります・・・」

消え入りそうな声で私は呟く。

「えっ・・・」

私の視界がぐるっと回転した。

真っすぐ先に見えるのは

きれいに輝き始めた星たち。

私・・・・

押し倒されてる・・・。

私の上にいる男の人は・・・

誰。
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