たとえどんなに。
一日数百通のラインを送りあう。

へんまも陽菜とのラインより

私の方が多いだろう。

美也と遊ぶ時も

暇さえあれば暇メール。

そんな私を美也はおもしろくなさそうに見る。

「いいこと考えた。」

美也は私の携帯を奪い取る。

「ねえ、なりすましていい?」

可愛い顔を本から私に向けたと思うと

驚く言葉を口にした。

でもまあ、面白そう。

「いいんじゃない?

 私これから面談だから。」

「じゃあ、その間携帯借りるね。」

「どうぞ、ご自由に。」

ここが私の失敗。

こんなことさせなければよかった。

美也の提案は止めるべきだったんだ
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